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2月29日「宇治まなびんぐ2023」”フェアートレード”展示発表報告

2023.2.29『宇治まなびんぐ2023』午前の部

宇治市国際交流協会 日本語教室ボランティア
中西美智子

 2023年2月29日に実施された『宇治まなびんぐ2023』に、ルイスさんと一緒に展示発表を行いました。午前中のテーマは「フェアートレード (フェアートレードとコロンビアコーヒー)」です。

コロンビア出身のルイスさんは、宇治橋商店街のカフェアマティスタのオーナです。ルイスさんは、奥様の純江様と御一緒に「おいしいコーヒーを皆さんに。コロンビアからの愛をこめて」という、熱い思いを持たれて仕事をされています。宇治市国際交流協会の日本語教室ボランティアのメンバーも、今年の『まなびんぐ』展示において、よりよい発表ができるようにコーヒーのスペシャリストであるルイスさんと共に考えました。

まず大切にしたいこととして、来て下さる方の心に響くような展示方法は何だろう?ということでした。しっかりと写真を見る。そして、そこに書かれている文章をわかりやすいことばで説明してもらう。自分で文を読む。自分にできることは何か、自分の生活まで落とし込んで考える。

こんなことをめざして今回の展示は行いました。そこで出てきたのがフェアートレードクイズです。

「少しお時間いただけますか。」という呼びかけで、沢山の方々が参加して下さいました。

参加者はまず、写真展示を見ながらスタッフに展示ポイントの説明をしてもらいました。「えっ、これがコーヒーの実。花が白くてかわいい・・・。」「えっ、これがルイスさん。ルイスさんがコーヒーを育てるテントを自分で建てている。こんな高い山の斜面。コーヒーをロバさんが運んでいる。」「これが実際のフェアートレードの写真。ルイスさんはたった一人で、コーヒーを生産者から仕入れているんだ・・・。」「コーヒーが発酵食品とは知らなかった。」等、説明を聞く人たちからは、驚きの声が次々と上がっていました。

そして「フェアートレードとは何か?」がわかるビデオを観ていただきました。

最後はいよいよ、力試しのフェアートレードクイズです。パソコンのパワーポイントを見て、スタッフと一緒に10問のクイズを解いていきました。入学前のお子様が次々とクイズの正解を出していかれると、ご家族の方が拍手。スタッフも「すごい、よく聞いてたね。」と拍手、みんなで喜び合う機会が持てました。

「私はなかなか覚えられなくて。」と心配気に参加された年配の方も次々と正解を出していかれ、最後はルイスさんが焙煎されたフェアートレードコーヒーを景品にもらわれ、喜んでいただけました。ここで使った資料は全てルイスさんが提供し、選んで下さいました。ルイスさんの奥深さはすごいです。『まなびんぐ』に来て下さる方は、子どもから年配の方までさまざまでした。職種も学生、主婦、会社員、市政に携わる方、議員の方・・・、等さまざまでした。

色々な方々に、フェアートレードのことを興味深く知ってもらえる、とてもいい機会になりました。雨の日の休日、あの空間で沢山の方々と笑い合い、喜び合えた時間は貴重でした。

ルイスさんはコロンビアのコーヒー農家の現状を肌で感じ、知っておられます。そこから自分でできることは何か考えて毎日仕事をされています。私たちはコロンビアのことはあまり知りません。でも、少しでも知ろうとする思いが大切です。それが学びのきっかけです。その中で、自分の心の中に感じた思いを日々のくらしに生かせたらいいですね。環境の問題、児童労働、差別、物価高騰、紛争。今おこっているこんなことには、それを取り巻く大きな仕組みがあります。その中で自分はどういう選択をしながら暮らしていくのか、少しでも考える機会に、『まなびんぐ』がなってくれていたらいいな~と思います。


 

 

 

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